日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

無駄話

Ustream中継をやったんですが

最近、連続して2回、ustreamを使っての講演会・支部学会の中継をやりました。なかなか色んな事を考えさせられました。その一部をメモしたサイトを作りましたので、ご関心のある方はどうぞ。http://d.hatena.ne.jp/DOARA758/20100315また、講演会、支部学会の…

ツイッターは教祖/信者の構造を強化する、と言ってみる

ユルゲン・ハーバーマスがツイッターを始めたらしい。始めたらしい、といっても今確認してきたら、最初の投稿は昨年の11月30日のようであるが。それから今まで23のツイートしかしていないようだが、フォロワーは7139人である。すぐに5桁行くだろう。何がすご…

twitterはじめた

twitterの件 あまりにツィッターツィッターうるさいので、どんなもんだかようすをみてみようと登録して、ここ一週間ぐらい使ってみていた。で、感想は、まあ使ってもいいかな、というところである。使うメリットもデメリットもありそう。

2010年劈頭に反省の上、決意す

[@名古屋,1/1/2010]あけましておめでとうございます。昨年晩秋ぐらいから、この日が来ることを、すなわちこのブログに新年の弁を書く日のことを意識し始めておりました。ええそうです。察しの良い、かつ昨年新春の私の啖呵を覚えておられる記憶力もよい読…

ライプツィヒの月面

12月9日からドイツに来ていて、今日はその最終日だった。ドイツへは、ベルリン自由大学とライプツィヒ大学で行われた、二つのワークショップ(*1)に参加するために来た。同僚の坪井さんと二人旅である。ドイツは、初めて。というより、ヨーロッパの土を踏むこ…

Peeping Life

village vanguardをうろついていたら、商品ディスプレイのモニタでPeeping Lifeという短篇のCGアニメ集を流していた。これが、すげー面白い(笑) しかもよくできてるんだなー。つい買ってしまいましたよ。 イッセイ尾形の一人芝居を髣髴とさせる人間観察、…

やる気のでない夏のあなたに

やらねばならぬことは明白。材料は目の前にあり、時間も捻出した。・・・・が、どーしてもやる気が起こらぬ。研究を始めてこの方、卒業論文の時代から(いや、学部の演習発表からか。いやいや受験勉強からだろうな)、こうした人知れぬ心の苦闘を、なんど繰…

続・コトバンク

先日、コトバンクのことを書いて、携帯からも使えたらなー、と終わっていたのだが、うろうろさまよっていたら使えることが判明。 私はauユーザでmedia skinを使っているので、他のキャリアや機種の人は、もしかしたらそもそも普通にコトバンクのサイトを使え…

最近いただいた本 2

前回に続けて、恵贈賜りました本を紹介します。

最近いただいた本

すでに「最近」でもなくなってしまっているものも多いですが、遅ればせながら御礼をかねて紹介します。

kotobank

kotobankというサイトができたのを知った。「朝日新聞、朝日新聞出版、講談社、小学館などの辞書、事典44冊44万語から、用語を一度に検索できるサービス」である。使ってみたが、便利だ。本格的な調べ物はむろん別にきちんと行うべきだが、ちょろっと調べた…

シアトル滞在 まとめ編

続きはまた今度、とかいっているうちに、三週間の滞在も終わろうとしている。ありきたりの言い草だが、三週間は長いようでいて短い、というのが率直なところである。 さて、備忘録をかねて、ここでの三週間についてメモと報告を書いておこう。

近況@シアトル

このまえのエントリで、アメリカでは全然扱いが大きくないとか書いていましたが、その後激変(あたりまえですが)。連日大きな時間を取ってトップニュースです。 ここにお伝えしておきたいこととしては、1. 私は元気でやっております 2. シアトル市はいまの…

とりあえず近況

このブログの設置目的は実は「業績の整理」なのだが、〈無駄話〉なる項目を作ってしまっているがゆえに、その実際の運用は曖昧な状態である。あまり、日記風にする気はない。が、自分でも多少は近況を書きたくなることがあり、またそういうのを楽しみにして…

最近の仕事

最近した仕事について、紹介しておきます。論文 船の文学――『あめりか物語』「船室夜話」―― 望郷のハワイ――二世作家中島直人の文学―― 「モデル小説」の黄昏――柳美里「石に泳ぐ魚」裁判とそれ以後―― コラム 「鉄道と関西文化圏」(『横光利一と関西文化圏』)…

ネット接続完了

ようやくネットへの接続が完了した。メールに返信できなかった皆さん、すいません。順次返信します。 今回、「ネット非接続」の数日間を過ごして感じたのは、ネットに接続していないパソコンにはまったく向かう気が起こらない=仕事をする気になれない、とい…

異動/移動しました

本日付をもって、名古屋大学大学院文学研究科に准教授として着任いたしました。これまでの業務、環境と、変わる部分、変わらない部分があるでしょうが、みなさまにはなにとぞ倍旧のご指導、ご鞭撻のほどをお願い申し上げます。 なお、これにともない名古屋に…

記憶のこと

京都教育大の国語科の学生は卒業時に文集をしばしば編む。今回、頼まれて寄せた文章をちょっとだけ補訂して載せておくことにする。ザ・ブンガク系文体でいってみた(笑)

続:文学館の研究

前回のエントリで参照した岡野さんは「文学館研究会」というサイトを運営していらっしゃるが、そのことに言及するのを忘れていた。とくに、同サイトの文学館一覧は労作。 「文学館研究会」 http://www.literarymuseum.net/ ひさびさに「近代文学研究関連の情…

文学館の研究

ARGというメールマガジンに院生時代からお世話になっているのだが、その最新号で届いた記事を紹介したい。 岡野裕行さんの「「図書館としての文学館」試論−文学館研究の確立とウェブの活用構想」という文章。岡野さんは図書館情報学がご専門だが、近代文学研…

筑波大・国際シンポ「帝国の学知と表象――朝鮮、台湾、北米――」

宣伝です。 下記の要領で、シンポジウムを開催します。どなたでも参加できますので、ふるってどうぞ。 筑波大学 総合文学領域 国際シンポジウム 「帝国の学知と表象――朝鮮、台湾、北米――」 日時 2009年2月21日(土) 13:00〜17:30 場所 筑波大学人文社会学…

八百卯、閉店 & 「檸檬」論

さよなら、八百卯 八百卯が閉店したらしい。八百卯は、梶井基次郎の「檸檬」で、主人公の「私」が檸檬を購入する店。 「檸檬」といえば丸善だが、登場する丸善は麩屋町三条時代の店で、ここからはとうの昔に移転していた。2005年までは河原町三条下がるで営…

北米の日本書店についての論文

北米の日本書店についての論文を書きました。こちらのエントリをご覧下さい。このブログ=研究室ニュースは日比の業績整理がメインの目的なので、日付が基本的に「刊年月日」なのです。で、この雑誌はつい最近完成したのですが、諸般の事情があったらしく、…

年頭に際し…

あけましておめでとうございます。 一年の計は元旦にあり、ということで、すでに三日なんですが、今年の決意をひとつ開陳。 「今年は仕事の安請け合いはしないぞ」

国際シンポジウム「イメージとしての戦後」

知人から案内をもらいました。名古屋大で来年年明け、1/9〜11日にあります。若手研究者のパネルや展覧会、パフォーマンス、映画上映、映像文化論のパネルに加え、マイク・モラスキーさん、新城郁夫さん、成田龍一さんらをまねく充実した発表者の顔ぶれで、み…

『村上春樹と一九八〇年代』

宇佐美毅・千田洋幸さんより標記の本をいただきました。あえて初期作品に考察の対象を限定し、村上春樹の作品を〈歴史化〉しつつとらえようとされた論集です。総勢19名に及ぶ執筆者の数は圧巻。個々の論考ももちろんですが、作品ごとの研究史がついており、…

模様替え2

いや、ヒマだったから、というわけではまったくないんです。ついでにhatenaの方も変えました。

模様替え

ヒマだったから、というわけではまったくないが、「親ページ」の方の模様替えをした。最近では新着情報はもっぱらこのblog形式の方でお知らせしていたので、あっちのトップページはデザイン変更の必要が出ていたのである。ちなみに新しい写真はUC Berkeleyの…

谷崎潤一郎の新刊研究書 紹介

大学院時代に一緒に勉強した張栄順(チャン・ヨンスン)さんが谷崎の研究書を出されました。『谷崎潤一郎と大正期の大衆文化表象──女性・浅草・異国──』と題したもので、彼女の博士論文を公刊した本です。内容については下の目次を参照していただきたいと思…

精文館本店(@豊橋)礼讃

愛知県豊橋には縁があってしばしば訪れる。その時ほとんど必ずと言っていいほど足を運ぶのが、駅前にある精文館本店である。この店、非常にいいのである。 精文館書店は、東三河地方を中心にチェーンを展開している地方書店で、支店はいわゆるツタヤとかに併…