年頭に際し…
あけましておめでとうございます。
一年の計は元旦にあり、ということで、すでに三日なんですが、今年の決意をひとつ開陳。
「今年は仕事の安請け合いはしないぞ」
気が弱いので、つい「はい」と言ってしまうのである。
欲張りなので、つい「はい」と言ってしまうのである。
八方美人なので、つい「はい」と言ってしまうのである。
見栄っ張りなので、つい「はい」と言ってしまうのである。
いいかっこしいなので、つい「はい」と言ってしまうのである。
大人なので、どうしても「いやです」と言えない仕事は回ってくる。
ここで言っている仕事=研究の他に諸雑用があるのは当然。
「若いうちは回ってきた仕事は何でも引き受けろ」という金言があるのも知っている。
――自分がやりたい仕事だけやっていたら伸びないのは当たり前だ。
が、気がつけば2002年に出した前著からはや7年。
7年だ。早えぇ…。
院生のころは、人の本の後書きを読んで「気がつけば十年。ひとえに私の怠慢ゆえ云々」
というよくある後書きを読んで、「そらそうやろ、あんたが悪い」と思っていたが、
もはや、しゃれにならん。自分がそう書いている姿が浮かぶ。(ホントに書きそう)
そこで言う。
「私は今年、単著を出します」
いや、出すとこまでは無理かも。そこで言い直す。
「私は今年、単著を出すために原稿を書きます」
いや、こりゃ弱気だな。そこで言う。
「私は今年、単著を出すために原稿を出版社に入稿します」
……多少かっこわるいが、現実的だ。
現実的でないと、自分にもプレッシャーがかからんね。
見栄っ張りなので、こうここに書けばきっとオレも今年こそやるだろ。
というわけで、どういうわけだかわからないでしょうが、
みなさま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。