日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

その他

大学院説明会 2020年7月

名古屋大学大学院人文学研究科の大学院説明会は、オンライン(動画やメール、ZOOM等)で行われます。私や飯田祐子さんの所属する日本文化学講座の受験をお考えの皆さんは、ぜひお立ち寄り下さい。日本文化学講座の個別相談もあります。 メールでの受付期間は…

「情の時代」に棹を差す──あいちトリエンナーレ2019、毒山凡太朗、タニア・ブルゲラ、大浦信行、袁廣鳴

『JunCture』11号、2020年3月、pp.186-189 あいちトリエンナーレ2020のレビューです。以下から全文がご覧いただけます。doi.org

紹介・書きました)専門家を軽視し、不安を利用する日本の政治…新型コロナが示したこと

現代ビジネスに、以下の記事を書いています。「専門家を軽視し、不安を利用する日本の政治…新型コロナが示したこと」 gendai.ismedia.jp

タニア・ブルゲラ《10,148,451》:あいちトリエンナーレ2019 振り返りPart 2

8月5日 手に押されたのは、2019年の難民の数――生き残った人々と亡くなった人々の。スタンプの数字はタニア・ブルゲラ Tania Brugera の作品《10,148,451》の仕掛けの一部である。作品の鍵は「強制的な共感」。ブルゲラの作品を見る前、会場の別の作品を見て…

毒山凡太朗《君之代》:あいちトリエンナーレ2019 振り返りPart 1

「あいちトリエンナーレ2020」についての小文を頼まれておりまして。以下は、その準備運動、もしくはロングバージョンです。 10月9日 あまり期待はしていない、いやもっといえば警戒心の方が先に立っている。駐車場に車を止めて、円頓寺の商店街を歩く。台湾…

2019年の論文・記事まとめ

2019年1月~12月に発表した論文や記事など。こう振り返ると短いのが多い。このあと3月ぐらいまでに、いくつかまた印刷されて出て来る予定です。そいつらは、長いやつ。あと他にもいろいろ書いていた体感があるんですが、それは発表原稿だったようです。 論…

エリートの嘆き節をどう越えるか──専門家と市民の絆の結び直しを

『週刊読書人』第3310号、2019年10月11日 トム・ニコルズ著『専門知は、もういらないのか 無知礼賛と民主主義』の書評です。以下から読むことができます。dokushojin.com

古市憲寿さんの「百の夜は跳ねて」と木村友祐さんの「天空の絵描きたち」に関して

日経新聞の以下の記事でコメントをしています。古市憲寿さんの「百の夜は跳ねて」と木村友祐さんの「天空の絵描きたち」に関して。芥川賞の選評が話題でした。以下補足します。>>「小説のオリジナリティーとは 芥川賞選評から考える 」『日本経済新聞』文化…

小説は東日本大震災を描けるのか?~「美しい顔」騒動から見えるもの(毎日メディアカフェ)

震災の表現と「剽窃」問題で議論になった「美しい顔」を起点に、ジャーナリストの石戸諭さん@satoruishido とトークイベントを行います。「小説は東日本大震災を描けるのか?~「美しい顔」騒動から見えるもの」 石戸諭×日比嘉高 10月11日18:30~ 毎日メディ…

外地書店を追いかける(10)戦時下の台湾書籍界

『文献継承』金沢文圃閣、第32GO、2018年3月、pp.12-15 新高堂、戦時下の台湾小売業界、日配台湾支店の誕生、買い手から見た戦時下台北の本屋事情などを話題にしています。

(印象記)日本近代文学会2017年秋季大会特集「ポスト文学史のアクチュアリティ──正史解体後の展望」long version

以下は、日本近代文学会の2017年秋季大会の特集「ポスト文学史のアクチュアリティ──正史解体後の展望」(愛知淑徳大学星ヶ丘キャンパス、2017年10月14日(土))の印象記です。学会運営委員会から執筆の依頼を受けたのですが、長くなりすぎたので草稿を long…

[書評]『反「大学改革」論 若手からの問題提起』

書評を書きました。下のURLで全文閲覧可能です。藤本夕衣・古川雄嗣・渡邉浩一編『反「大学改革」論』ナカニシヤ出版 『週刊読書人』2017年8月25日、3204号、4面掲載 古川氏によるPDCA批判は必読 改革批判より現場報告が多いが、類書と比較してそこが魅力 教…

(告知)「日本の国立大学を取り巻く現状と論点-分断・グローバル化・「新自由主義」」

7月16日(土)は、以下の学会に参加し、報告を行います。 東アジア学会第69回定例研究会のご案内第69回定例研究会を以下の内容で開催することになりました。 皆様ぜひ御出席ください。 日時:2016年7月16日(土)14時00分から17時30分 会場:西南学院大学学術…

外地書店を追いかける(6) 台湾日日新報社の台湾書籍商組合攻撃

『文献継承』金沢文圃閣、第28号、2016年4月、pp.4-7 連載状態で書かせてもらっている「外地書店を追いかける」シリーズの6です。副題のとおり、台湾日日新報社が、台湾の書籍商組合を攻撃していた事件について、記述しております。マニアックですいません…

踏みとどまること、つなぐこと──人文社会科学の意義と可能性

『高知人文社会科学研究』第3号、2016年3月20日、pp.55-66 2015年11月8日に行われた高知大学人文社会科学部キックオフ・シンポジウム「高知から考える人文社会科学の可能性」(会場・高新RKCホール)での、同名の講演を収録したものです。内容は以下から…

誰が立ち上がるのか、誰と立ち上がるのか――反安保と愛国

誰が立ち上がるのか、誰と立ち上がるのか 国会前に行った。 たくさんの人たちがいた。連れ立ってきている年配の人たち。友達と来ている若い子たち。幟を立てたさまざまな団体。憲法学者たちの幟もあった。一人で来ている人たち。小さな子連れの家族。西洋人…

著作権を考える 「死蔵」より公有化へ

本日(3月27日)の中日新聞夕刊にコラムを書かせてもらいました。内容は著作権の保護期間延長に反対! というものであります。(11面) http://t.co/bh4C8a5DXc— 日比嘉高 (@yshibi) 2015, 3月 27

書評「西田谷洋著『テクストの修辞学』」

『週刊 読書人』2015年1月2日、第3071号、9面 西田谷洋さんの新著の書評を書かせていただきました。さわりを少し引用します。「全体を通してやはりもっとも多くの読者が関心を持つ章は、冒頭の「認知物語論の動向」であるに違いない。もともとはブックガイド…

国際査読誌『跨境 日本語文学研究』の創刊、および少々の展望

『跨境』の日本における委託販売先である笠間書院の広報誌、『リポート笠間』57号に書かせてもらいました。どんな雑誌なのか、そして創刊の過程で考えたこと、展望などを書いています。全文は以下で読めます。よろしければご高覧を。 http://kasamashoin.jp/…

講演「跨境する文学たち——移民・語圏・トランスナショナル——」

白百合女子大学言語・文学研究センター主催講演会、2014年11月14日(金)14時40分〜16時10分 言語・文学研究センター主催講演会 「跨境する文学たち——移民・語圏・トランスナショナル——」のご案内言語・文学研究センターでは、『ジャパニーズ・アメリカ 移民…

[書評]ジュンパ・ラヒリ「低地」(小川高義訳) 米国とインドを跨境する家族の物語

『文學界』第68巻11号、2014年11月号(10月7日発売)、pp.284-285 ちょっと私としては珍しい媒体に書かせてもらいました。

外地書店を追いかける

『文献継承』第22号〜、2013年4月〜 去年から、金沢文圃閣の田川さんのご厚意で、同閣が出している『文献継承』という冊子に、「外地書店を追いかける」という記事を連続で書かせてもらっている。既発表分は以下の通り。 外地書店を追いかける――台湾・新高堂…

シンポジウム「謎の自分に接近していく詩」

『現代詩手帖』第57巻第3号、2014年3月1日、出席者:駱英、田中庸介、阿部公彦、日比嘉高、竹内新、田原(司会)、pp.104-112 中国の現代詩人、駱英さんの三冊目の日本語訳詩集『第九夜』(思潮社、訳・竹内新)をめぐるシンポジウムに参加する機会がありま…

「諸君の位置」、作品論の位置――付 シラー「地球の分配」(小栗孝則訳)

『太宰治研究』21、和泉書院、2013年6月19日、pp.125-131 「作品論」をせよ、という編集部からの指示によって書いたが、評論を対象にした「作品論」がとはなんぞや、ということに思い悩み、そして枚数も少ないので、〈論文〉ではなく〈その他〉とカテゴライ…

講演「旅居日本的外国人作家」

3月8日に復旦大学で講演をしてきます。その前後数日は戦前の外地書店についての現地踏査をします。内容は最近関心を持っている、現代日本の日本語作家論です。この記事を書いているのは3月4日ですが、分析の対象とする予定だった田原さんご本人がくることに…

[講演]プライバシー権をめぐる文学者と法学者の対話――三島由紀夫『宴のあと』裁判、柳 美里『石に泳ぐ魚』裁判を題材に――

国士舘大学 楓門祭法学部企画 法学部主催講演会 日時:2011年11月2日(水) 13:45(開場) 14:00(開演) 場所:国士舘大学 34号館B棟301教室講演者 日比 嘉高 氏(名古屋大学大学院文学研究科准教授) コメンテーター 片山 等 氏(…

[講演]外国籍の日本語作家について――現われ・翻訳・パルタージュ――

平成23年度 同志社大学院国文学科院生部会 講演会、(於 同志社大学) 現代のトランス・ナショナル作家たちを読み解くためのポイント、と私が考える諸点についてお話をし、そのあとシリン・ネザマフィの「サラム」の分析を少ししました。同志社の院生のみな…

書店資料から読む外地の読者――『全国書籍商総覧』(1935年)を用いて

『芸術受容者の研究――観者、聴衆、観客、読者の鑑賞行動――』平成20〜22年度科学研究費助成金(基盤研究(B))研究成果報告書、課題番号20320028、研究代表者・五十殿利治、2011年3月、pp.54-60 『全国書籍商総覧』(1935年)を主に用いながら、戦前の外地にお…

講演:第二次世界大戦以前における 〈外地書店〉の展開

東国大学校(大韓民国)、2010年10月11日 韓国の「国文学科」(つまり日本から見れば韓国文学科)での初めての講演。緊張しつつ、かつ楽しみにして臨む。韓国にせよ台湾にせよ中国にせよ、その近代の歩みは、日本の植民地主義の歴史と切り離して考えられない…

日本語の〈外〉で書く――非母語話者の現代日本語文学

広島大学大学院国語文化教育学講座 前期学内研究会、講演、2010.6.5 週末は久しぶりの広島です。降り立つのは、本当に高校以来かもしれない・・・。 講演の内容はタイトルの通りですが、多和田葉子のエクソフォンとかリービ英雄とか田原とか楊逸とかの話をし…