浅岡邦雄さんの新著
浅岡さんが『〈著者〉の出版史──権利と報酬をめぐる近代』を出された。浅岡さんは出版史がご専門で、この本もその分野で幅広い射程、かつ超ディープな専門性をもつ一冊だが、近代文学の研究者にとっても必読の一冊である。以下、版元の森話社へのリンクと、あわせて目次も紹介しておく。
- 作者: 浅岡邦雄
- 出版社/メーカー: 森話社
- 発売日: 2009/12
- メディア: 単行本
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【目次】
はじめに──権利と報酬をめぐる近代
[I 権利をめぐる著者と出版者]
『西国立志編』をめぐる出版事情
「版権条例」「版権法」における雑誌の権利
「同盟医書販売組合」の設立と医学書の出版
書物としての『一年有半』『続一年有半』[II 作家の出版契約]
http://www.shinwasha.com/
著者と出版者とのデリケート・バランス
小杉天外の著書出版契約
明治後期地方新聞における小説再掲載の実態──山田美妙を中心に
岩野泡鳴日記にみる著書の出版
籾山書店と作家の印税領収書および契約書
今度、名古屋で著者も招いて読書会も計画しています。ご関心のある方は日比http://park18.wakwak.com/~hibi/まで御一報を。