日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

最近いただいた本2

三島由紀夫研究 「知的概観的な時代」のザインとゾルレン
柳瀬善治
創言社
4,830円

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/488146583X.html

柳瀬さんの重量級の三島論です。先年いただいていたものですが、なぜかここで紹介するのを失念するという大ポカをやらかしていました。礼状を書いた本は気持ちよく本棚に整理し終えてしまい、礼状を書けないでいる本については課題となって積み上がり、結果として後者の方がブログによりよく反映されてしまったという・・・。言い訳です。
 さて、私は三島専門家ではないのでその筋の評価はしかるべき人にまかせようと思いますが、とにかく柳瀬さんの膨大な読書量のもとで張り巡らされている人名、書名のレファレンスは必見の価値があります。三島の作品論の縦糸に、さまざまなレファレンスの横糸が絡み、その(時に強引な)結び付け方が本書の魅力かなと思います。三島に興味がない方でも、どうぞ手に取ってみて下さい。ちなみに、第三部第一章第二章のあふれでるボクシング史/誌の知識と愛(笑)は、柳瀬さんの別の一面がかいま見られ、読み応えアリ。

横断する映画と文学 (日本映画史叢書)

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(紹介はしばしお待ちを)

越境する書物―変容する読書環境のなかで

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(紹介はしばしお待ちを)