高校国語科の曲がり角 ──新学習指導要領の能力伸長主義、実社会、移民時代の文化ナショナリズム
『現代思想』第47巻7号、2019年5月、pp.114-123
この論考では、現在進行中の「改革」によって変わろうとしている国語科の姿を確かめ、批判的に検討した。具体的に取り上げたのは、2018年に公示された高校国語の新学習指導要領である。
節題は以下の通り。
1.新しい学習指導要領はどこへ向かうのか
2.能力伸張主義にもとづく科目編成──亡霊が歩き始める
3.「実社会」コンプレックス──不安が愛を叫ばせる
4.自国語・自国文化尊重主義──教室に座っているのは誰か
5.おわりに 〈「文学国語」を使い倒す〉に向けて
同号の特集「教育は変わるのか」には、国語教育改革関係の他の関連論考(紅野謙介さん、阿部公彦さん、五味渕典嗣さん)も掲載されています。目次はこちらからどうぞ。
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