日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

憲法判例からみる日本──法×政治×歴史×文化

日本評論社、2016年9月20日。担当・山田哲史との共著「小説はプライバシーを侵害するのか──「宴のあと」事件」pp.1-20

まさか自分がこういうタイトルの本に関わるとは思わなかった!という1冊が出ました。

憲法判例×歴史」研究会の成果をまとめた本です。もちろん、憲法学系のみなさんの研究会。私はそこに「歴史」担当の一人として、1回呼んでいただきました。

担当部分は山田哲史さんとの共著で、私は文学・文化史のところを書きました。内容的には、既発表の拙論2本がもとになっていますが、チーム・読者が違うと、やっぱり書きぶりや力点の置き場も変わります。法律については素人の私ですが、議論の架橋をどう行うか、いろいろと試行錯誤をしました。勉強になりました。あらためて、山田さん、そして研究会の皆さんに感謝です。

他の章も、君が代起立斉唱事件、東大ポポロ事件(学問の自由・大学の自治)、砂川事件統治行為論)など、興味深いトピックが並びます。詳細目次はリンク先より。ぜひ!

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