日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

創刊期『太陽』の挿画写真――風景写真とまなざしの政治学――





植民地主義とアジアの表象』筑波大学文化批評研究会編集・発行、1999年3月、pp.61-87


[紹介]

明治28年創刊の総合雑誌『太陽』は、日本の雑誌が写真をその誌面に取り込み始めた初期の例である。日清戦争期に現れたこの巨大雑誌が、どのような外国像・日本像を読者の前に差し出したのか、また戦争への熱狂の後、『太陽』はいかなる被写体をもってその代替としたのかを考察する。