日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

成立記念書き込み

たったいま、ニュースで「成立」のようすを見た。

ある組織に属しているとして、その組織のリーダー達が、「聞く耳を持たぬ」人たちだと判明したら、メンバーはどのような反応を示すだろうか。

まずは直接意見を言ってみるだろう。しかし、どのように何度言ってもリーダー達は、耳を傾けようとしない。メンバー達の意向とは、異なる方向に組織が向かうことが多い。メンバー達はどうするだろうか。

1.あきらめる
2.粘り強くがんばる
3.より過激な行動に訴える
4.見棄てて去る
5.そもそも何が起こっているのか理解していない

その組織が、危機を迎えていることがわかる。一つの選択肢を除き、すべての選択肢がその組織を崩壊へと導いているからである。

耳を傾けない、ということがどれだけ危険なことか、どれだけ自分たち自身の首を絞めるのか、わかって欲しい。


目の前の席にいるリーダーなら、直接わかって欲しいと声を届けられる。しかしこの「組織」にはそういう回路はない。あるのは選挙という回路だけである。普通の組織なら辞めることができる。しかしこの「組織」を辞めるのは極端に困難である。

あきらめるのは、どの組織においても簡単である。また残念ながらリーダーの質を見極めたり、組織の行く末を広い視野で眺められるメンバーの比率は高くないことも、おそらく多くの組織に共通する。より過激な行動に出ようとする一部の人たちが生まれることも、また。

いやな時代になりつつある。とりあえず、「忘れないこと」が当面重要だ。これを、どいつらが、どのようにしてやったのか、忘れないことだ。