日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

最近いただいた本

見えない流れ

見えない流れ

 訳者の青柳悦子先生よりいただきました。エムナ・ベルハージ・ヤヒヤは、フランス語で書くチュニジア生まれの現代女性作家だそうです。言論人・研究者としてキャリアを送った後、小説家に転じる。この地域出身の小説家の作品には、これまで縁が無かったので、読むのが楽しみです。青柳先生の解説によれば、日本の読者はチュニジアの文化に、意外な親近感を持つかも、とありました。さて、どんな小説世界なのか・・・


杉浦明平を読む―“地域”から“世界”へ 行動する作家の全記録

杉浦明平を読む―“地域”から“世界”へ 行動する作家の全記録

 鳥羽耕史さんよりいただきました。杉浦明平は愛知県の「ご当地作家」。渥美半島渥美郡(現・田原市)出身。私自身は彼の文学のよい読者ではないけれど、しばしば「ご当地」的な噂は耳に入ってきたりする。地元での評判とか、誰々がお宅にお邪魔して話を聞いたことがある、とか。本は「生涯とその時代」「作品を読む」に分かれており、これから杉浦明平を読む読者にはよい導きとなりそうです。