日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

「ポスト真実」の世界をどう生きるか ウソが罷り通る時代に

小森陽一編著、香山リカ・浜矩子・日比嘉高西谷修著、新日本出版社、2018年4月20日、221頁。

f:id:hibi2007:20180424165213j:plain:w150:right2017年9月に新宿の朝日カルチャーで行った、小森陽一さんとの対談が書籍化されました。この講座は「ポスト真実」をめぐる連続講座で、コーディネータの小森陽一さんが、香山リカさん、浜矩子さん、西谷修さんらと順に対談を行ったものです。私もその末席に連なり、1回分を担当しました。

私の分担箇所は「第2章 分断された社会をウソがまかり通る」で、ソーシャルメディアを中心としたネット環境の話と、リテラシーの話がメインになっています。その他の目次は下記の通り。

ご関心のある方は、ぜひお手にとっていただければ幸いです。

はじめに――「ポスト真実」とは何か

第1章 フェイクニュースと差別の奥にあるもの―香山リカさんとの対話
(インターネットと過剰な攻撃性/病んでいる人間精神とこれから)

第2章 分断された社会をウソがまかり通る―日比嘉高さんとの対話
(あらためて、そもそもポスト・トゥルースとは/こんな社会を生きるための作法)

第3章 日本経済と「ポスト真実」―浜矩子さんとの対話
(「断末魔」の象徴?日銀・金融緩和策の危険な行方/読み解き、気づき、「共謀」する)

第4章 歴史の書き換えはいかにして起こるか―西谷修さんとの対話
(IT社会は真実をどう書き換えるか/近代の歩みの中から見えるポスト・トゥルース問題)

第5章 言葉の危機をどうのりこえるか

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