日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

境域から読めること――日系アメリカ移民の日本語文学

国際シンポジウム「帝国日本の移動と東アジア植民地文学」(主催:高麗大学日本研究センター)、高麗大学、2010年10月7-8日

 二日間にわたって行われた国際シンポジウム。敬称略で概略を紹介すれば、7日は鄭炳浩(高麗大学校、韓国)、劉春英(東北師範大学、中国)、陳芳明(台湾政治大学、台湾)の三つの発表。8日は午前が「韓国の日本語文学」についての6つの研究発表、午後が環太平洋諸地域の移動と文学のシンポで、台湾(垂水千恵)、満洲(柳水晶、池内輝雄)、南洋(木村一信)、アメリカ(日比)という顔ぶれだった。個人的には、成果多し。外に出て、外の人と意見を交わすことは、つねに刺激的だ。

 今回は8日間というやや長めのソウル滞在で、ソウルの街についてもこれまでよりちょっと詳しくなった。一人でもなんとかサバイバルできるレベルになった気がする(笑)