日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

長すぎた春休みを送る辞

先程、遅れていた某原稿を送信して、ようやく4月の終わりとともに怒濤のような数十日が終わろうとしており、思い起こせば三月の末、わたしの春休みは廃園だった的なことを書いたような記憶があるが、この2~4月は、博士論文を書いた年と同じぐらい、きつく、書いても書いても終わりがないのです、送っても送っても次の締め切りがあるのですという、廃園どころかもうすぐ癈人じゃね?的な日々を送り、新学期が始まっているのに春休みの宿題を抱え続け、あー終わるものを終わらせないと新人にきちんと向き合えないのねという当たり前の感慨だか反省だかを抱きつつ授業を始めることはたいへん後ろめたく、でもセンセイ、フェイスブックとかツイッターとか熱心じゃないですかとかいう学生は、何も分かっていない、人の心が、追いつめられた臆病な自尊心は毎夜電脳空間にゴーストとして自己承認を求めに出るのだよ、単なる逃避じゃなくて、もう論文も記事も発表もメールも推薦書も報告書も企画書も催促するのも催促されるのもうんざりだから「いいね」とか「りついーと」とかに頼るのだよ、わかれよ、察しろよ、いえ、私が悪いのです、いや、といえないのです、断ることが、できないのです、仕事量の足し算が、できないのです、自分を、過信しているのです、姉さん、そうじゃない、わかった、寝る前に、たった一度だけ書かせて下さい、……○○○ちゃん、その原稿の名前です、夜が明けて来ました、永いこと苦労をおかけしました、おやすみなさい、ゆうべのお酒の酔いは、すっかり醒めています、僕は、しらふで寝るんです、もういちど、おやすみなさい、姉さん。
世は、ゴールデンウィークです。