アップルと検閲
今朝の新聞で気になる記事を読んだ。iPadの発売騒ぎのニュースの一角に、ボイジャー社長の萩野正昭さんへのインタビュー「「検閲」で本偏る懸念」という記事がある(『朝日新聞』2010年5月28日朝刊26面)。萩野さんによれば、アップストア(iPadやiPhone用の電子書籍配信ストア)を通じて「アップルに関する本2作を配信してもらおうとしたが、アップルから、自社について言及したものは販売できないとして排除された」。また2008年7月から2009年5月にかけて、ある出版社の依頼でアップストアへ申請した458本のコミックのうち、161本(約35%)が配信拒否されたという。そのうち、「多くは暴力的あるいは性的な描写を理由とする拒否だった。だがほとんどは、どこの書店にも並んでいるコミックだ」ったという。
裏ときちんと取る必要はあるが、ひとまずいま萩野さんと朝日新聞を信じるとすれば、これはかなり大きな問題だ。
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