日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

卒園式の謝辞

T組のみんなにも聞いてもらいたいので、できるだけわかりやすくお話しします。

今日は雨が降ってしまってちょっと残念ですが、だんだんと暖かくなって春が近づいてくるなかで、こうして卒園式をみんなですることができるのは、とってもうれしいことです。すばらしい式を準備してくださった先生方に、まずはじめにありがとうございますと申し上げます。

f:id:hibi2007:20180330090711j:plain:w250:rightT組のみんなは、6歳になるまで、C保育園で過ごしましたが、長い間、保育園に通ったなと思いますか。わたしは、この保育園に子どものTGと一緒に6年近くの間通いましたが、あっという間に時間がたったと感じます。

最初は、保育園に来る坂道を、だっこして上りました。
それから、ゆっくりと手をつないで、少しずつ一緒に歩いて上るようになりました。
最初はぜんぶひとりで歩けませんでした。
それからひとりで上るようになって、坂の途中の葉っぱや枝、自転車、書いてある字を一緒に見たり、触ったりするようになりました。
かたつむりを探したり、たんぽぽの綿毛を飛ばしたり、雪の玉をつくって投げたりしました。
今では、歩いている私を置き去りにして、TGは走って行ってしまって、私が「待ちなさい!」と言うようになりました。

思い出してみると、本当にあっという間です。
ここまで大きく、元気になったのは、園のために働いてくれているすべてのみなさんのおかげだと感謝しています。

成長したのは、子どもだけではないと思っています。私たち家族にとっては、はじめての子育てでした。あかちゃんを、小さい子どもを育てていくということが、どういうことなのか、わからないまま、迷いながら、不安に思いながら、やってきました。何度も、園の先生方には相談に乗ってもらいました。はげましてもらいました。今でもまだ、立派な親になったとは到底言えませんが、「親になる」ということの手助けをしていただいた。そう感謝しています。

お世話になったたくさんの先生方、園を代わられたり辞められたりした先生方にも、ありがとうございました。保健の先生方、給食の先生方、ありがとうございました。活動を支えてくださった教職員のみなさんにも、ほんとうにありがとうございました。
親の働く仕事場の近くに保育園があり、そこで温かいサポートが受けられるということは、ほんとうにありがたいことでした。それは親にとっても、子どもにとってもそうでした。

四月からT組のみんなは、小学校に進みます。心配もちょっとあるかもしれません。でも、大丈夫です。みんなはこのC園で、いろんなことができるようになりました。
はやく走れるようになりました。
絵も上手に書けるようになりました。
お話をしたり、聞いたりするのもじょうずになりました。
小学校に行っても、ぜったいに大丈夫です。
四月に小学生になったら、元気に学校に行って、学校で起こったおもしろかったこと、楽しかったこと、新しく見つけたことについて、おとうさんおかあさんや家族に聞かせてください。みんなの家族は、それをとっても、たのしみにしています。

長くなりました。このC園が、これからもますます元気で、笑顔にあふれた、安心できる園として、発展していきますことを願っております。今日は本当におめでとう。そして、ありがとうございました。