日比嘉高研究室

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私はマイナンバー制度を拒否します

某件をお手伝いさせてもらっている仕事先から、「個人番号」提供のお願いがきました。拒否しました。
今に勤務先からも来るでしょうが、拒否します。
担当者の仕事をちょっとだけ増やすことになって恐縮ですが、従いません。
通知書も受け取っていません。

私はマイナンバー制度を拒否します。



(追記 12/16)

虫の居所が悪い夜に勢いで上のようなことを書きましたが、悲しむべきことに、「私は拒否します」とかなんとか威勢の良いことを言ったとしても、実際には大きく動き出しているシステムに対する実効的拒否は、何もできないということですね。「マイナンバー」を拒否したくても、それはもう私に割り振られているわけで、行政はそれを用いて稼働し出しており、それに関わるお金儲けも悪巧みも動き出している。

私が勢いで言った、上のような物言いは、ですから悲観的にいえばしょせんはポーズに過ぎません。私は私のようなへそ曲がりとか、往生際の悪い人間が増え、マイナンバー制度が「死に体」に追いやられるということを切に願って夢想しておりますが、私のそういう願いはたいてい実現しません(いや、してくださいよ、ほんと)。

ま、冗談抜きでいえば、マイナンバー制度は効率化の美名のもとに、すべての国民のライフ・ログ(life log, 人生のデータ的記録)が収集と、分析と、売買と、ハッキングの対象になる未来へと直結しているので、ほんとやめたほうがいいんです。ね、やめようよ。
やめられないなら、せめて離脱する自由を下さいよ。それもだめなら、せめて番号の通知を拒否する人が不利益にならないようにしておいて下さいよ。(なお、いまでも罰則はありませんし、勤務先への通知が法的な「義務」とされているわけではありません)

私は無駄な足掻きを今後も続けるつもりですが、このまま制度が定着してしまっていったら、いまに抵抗はできなくなるでしょう。マイナンバーを届け出なければ、ネット接続のプロバイダの新規契約ができないとか、給与の振り込みができないとか、保険入れないとか、そういう時代になったら(マジでなりそう(-_-#))、もう観念するしかないわけです。

というわけで、追記の要点は次の通り。(1)私は無駄あがきをします (2)単なる無駄あがきですので心配したり非難したりする必要はありません。

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