日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

近況無駄話

■業務的更新ばかりになっていたので、ちょっと無駄話でもすることにしよう。秋学期も残すところあと補講が1つだけである。これから大学のお仕事としては入試関係と論文審査関係、ちょっと会議と、学生たちとのゼミ。その他は自分の研究+頼まれ仕事である。

■最近、書いた論文。「外地書店とリテラシーのゆくえ――第二次大戦前の組合史・書店史から考える――」(『日本文学』2013.1)。戦前の「外地」――現在の日本の領土以外で支配していたり侵出していたりしていた地域――で、本屋さんがどういう商売をしていたか、ということについての研究。出版小売史、出版流通史、ということになるかな。今後数年かける予定の、大きなテーマの序論の一部という感じである。要旨などはこちら

■仕事の情報環境のクラウド化を試みている。と書くと大げさだが、SkyDriveとEvernoteを使い始めた。
前者はDropBoxApple)とかGoogleドライブとかのMicroSoft版である。無料の容量が大きいのと、Appleやだ、Googleやだ、という消去法で選んだ(笑) 便利である。
 いろいろな使い方があると思うが、私はドキュメントフォルダの中の、アクティブなフォルダを丸ごとアップロードして、それを直接編集して更新している。こんな感じ。

自宅PC内: 既存のドキュメントフォルダA1、SkyDrive用ドキュメントフォルダA2(A1のコピー)
ネット上: ドキュメントフォルダX2
大学PC内: 既存のドキュメントフォルダB1、SkyDrive用ドキュメントフォルダB2(B1のコピー)

以前はA1とB1をUSBディスクで同期を取っていたのだが、(SyncSyncというアプリケーションを使っている。機能が限定されていて渋いが、軽くて使いやすい)、今回A2、B2を作り、こっちを直接いじるということにした。A2−X2−B2の同期は、SkyDriveが自動で取ってくれる。A1,B1はバックアップという位置づけになった。
 人によってドライブ内の構造はいろいろだと思うが、私は「日系文学」みたいな親フォルダの下に、ツリー状に深い階層の個別フォルダを収めている。今回最近アクティブな親フォルダをクラウド化したので、おおよその作業はクラウドに乗ったことになる。
 大学の授業関係とか業務関係とかも載せると便利だが、これは万が一事故が起こると危ないのでやめた。


Evernoteはよくできたアプリだと思う。説明はめんどくさいから、ご存じない方はどうぞググって下さい。有名なメモ管理アプリ/環境です。直接アプリでメモってもいいが、電子メールで自分のevernoteアカウント宛に送信すると(添付ファイル可)、そのメール(本文、タイトル、添付ファイル)がそのままメモファイル(「ノート」と言う)になるので、これがなかなか自分に合っていて便利だ。いま、スケジュール帳と統合できるか、考えている。

■基本的に、こういうサービスは、複数のサービスが統合されれば統合される程、便利である。アップルのiCloudなんかが代表的だろう。Googleも携帯のAndroidを握っているから、同じようなことがけっこうできるようだ。
 が、私は個人的に、こういう統合的環境に自分の情報を丸投げするのが気イヤである。こちら側の利便性や受益は、先方への情報の授与とバーターになっている。個人情報やライフ・ログを受け渡すことなしに、現代的な情報サービスを受けることはほぼ不可能だが、なんとかしてできるだけその情報を出し渋りたい。そしてデータベース間のヒモづけを、できるだけ切りたい。携帯はAndroidクラウド・ドライブはMS、タブレットiPad。どれも利用にはアカウントが必要。統合すれば便利なのはわかりきっているが、あえて三つ分けた。小心者だ。。

■東吾氏は成長している。最近は数歩歩く。単語をいくつか口走り始め、呪文のような喃語をぶつぶつ言い始めた。得意の「アッチ」は「アッチイッテ」になった。他の単語は単音節か2音節なのに(熊は「ンマ」、車は「ブッ」で、Roombaは「ンバ」である)。他人に指示する言葉だけが流暢に長い。言葉は少し早い人なのかも知れない。

■先日、東吾氏を連れて実家に行ったとき、私の親父からこんな話を聞いた。東吾氏のオトウサンも言葉が早かったという。まだオトウサンが小さかった時、親父はある先生に「この子はよい力をもっているので大切に育てなさい」と言われたそうだ。
 何の先生かと聞けば、彼曰く、「接骨院の先生。」(爆)