日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

ムダグチ

週末こそ・・・

ここ数年の毎年春秋のパターンと言えばパターンなのだが、何の予定もない「お休み」の週末が夏までにもう数えるほどしかない。

世の多くの勤め人の場合、休日に出勤すれば、代休がもらえることが多いのだと思うが、大学の研究者の勤務体系はそういうふうになっていない。通常業務の「外」で一仕事ふた仕事する感じである。

お役目もあれば、付き合いもあり、勉強会もあり、むろん楽しみなイベントもあり。その中のいくつかは、またここでもご紹介することにしよう。

シシュポスのメール

みなさん、どれくらい一日にメールを書いておられるのだろうか。時間で計算しても本数で計算してもいいが、頭を抱えている人は多いのではないかと想像する。


むろん、私もその一人で、関心があるからよくこのことについて人と話したり、返信の速度や文体から相手の「メールの書きっぷり」を想像したりする。

「○○長」になっちゃっている公務で超多忙の方は、たいていメールが早く、短い。「了解しました。よろしくお願いします。」的なやつである。これは、なぜそうなるのかよくわかる。私も、早く打ち返せる球はその場ですぐ打ち返す方針にいつからかなった。むろん、そのときは本文も短い。(問題は、この方式だと、「考えていない」ので、内容のやりとりを記憶していない、という問題が発生する)

メールは午前中は書かない。といっていた友人がいた。これはよい姿勢である。私も一時期やっていたことがある。午前中が、自分の時間に使えてたいへんよい。気分もいい。心もスケジュールも乱されない。しかし、人情として、ついPCを起動してメールソフトを立ち上げてしまう。立ち上げてしまうと、つい返信してしまう。むむむ。明日からでも、仕切り直すか。

メールの通知音は鳴らしているだろうか。私は消している。これ以上、私の時間を断片化してほしくないから。

同様に、携帯への転送や、携帯でのメールチェックも自分に禁じている。周囲に聞くと、意外にやっている人が多くて驚いた。スマホ時代に入って、加速するだろう。以前、実はGmailだけは、携帯で見られるようにしていたが、それもやめた。空き時間に携帯をいじり始めるから。
 転送している人の理由もよくわかる。ぱっと返信しちゃえるものはしちゃえるから。しかしなぁ。

シシュポスが石を運んでも運んでも終わらなかったように、私がこうして頭を悩ませる一番の原因は、私が長文のメールを書きがちなところにあることは、うすうす気づいている。長く書きたいわけではない。しかし、根がチキン・ハートなため、ずさんなメールが書けない。つい、丁寧に(回りくどく)、礼儀正しく(慇懃に)書いてしまう。そうすると、相手の長文メールも誘発するから、悪循環である。ああ。

この前、眼科に行ったら、老齢のお医者様が、音声認識電子カルテにメモを入力していた。意外に使えるようだった。メールでもやれるだろうか・・・ 怖いな、想像すると。メールの文体はフレンドリーだったり、かしこまっていたり、おふざけしていたりするので、それをマイクとモニタに向かって吹き込んでいる自分を想像して、激しく肝が冷えた。やめよう、ぜったい。

さて、メール書くか・・・