日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

機械主義と横光利一「機械」





『日本語と日本文学』第24号、1997年2月、pp.12-26


[紹介]

横光利一の小説「機械」が、同時代の文化現象としての〈機械主義〉とどのような相関をもっていたのかを明らかにする。文学のみでなく、板垣鷹穂の美術論や写真・絵画テキストも視野に入れ、機械に「美」が見出されていく時代における、機械・人間・ロボットをめぐる境界のゆれ、運命論のありかたに分析を加える。