無駄話
たった今知ったんですが、この小説、プライヴァシー裁判になっているんですね…わたし、「宴のあと」「名もなき道を」「石に泳ぐ魚」と論文を書き継いできた、自称〈小説とプライヴァシー〉研究家なんですが、やっぱりこれもケンキュウしないといけないんでし…
『現代思想』2月号の反知性主義特集掲載の福嶋聡さん「憎悪・排除・批判――闘技場としての書店」が面白く、考えさせられたのでメモしておく。 ヘイト本に書店(員)はどう向き合うか 福島さん(ジュンク堂難波店の店長さん)の文章は、ヘイト本に書店(員)が…
はてなダイアリーから、はてなブログに乗り換えました。 はてなダイアリーに強い不満があったわけではないのですが、SNSとの連携とか、小さな不具合とか、scriptが使えないことがあるとか、いろいろ蓄積して、ここしばらく引越を考えていました。 で、試しに…
著作権保護期間が70年に延長される方向だというニュースが流れている。文化的な自殺行為だということがわかっているんだろうか(怒) 著作権保護は原則70年で調整へ TPP 2月3日 4時15分 NHK News WebTPP=環太平洋パートナーシップ協定を巡って、交…
土曜日、宮崎信恵監督の講演会とハンセン病療養所のドキュメンタリー映画『風の舞』の上演会があったので、ちょっと感想を書いておく。これはNくんをはじめとした院生有志が主体のイベントだったのだが、すべてにおいて万端整っており、大したものだと改めて…
新年明けましておめでとうございます。 おみくじが嫌いです。人と神社へ行っても、たいてい私だけ引きません。しかしながら、現在の住居に移ってから行ける年には必ず除夜の鐘を突きに詣でており、そこで写真のような干支の人形がいただけるのであります。そ…
石川啄木(1886-1912)は、1910年つまりおよそ100年前、24歳のときに「時代閉塞の現状」を書きました。大逆事件(明治天皇の暗殺企図のかどで、幸徳秋水らが秘密裡に処刑された事件)の直後のことでした。 わたしたち日本の青年は、いまだかつてあの政府の強…
この前、家族の家を整理する必要があって、その手伝いに行って来た。女の子二人が育った家で、人形がたくさんあった。いくつかのどうしても棄てられないものを除いて、処分することになった。 人形は、棄てにくい。 というか、棄てられない。人形を少しでも…
前のエントリに対し、Facebookで大事なコメントを返していただいたので、それに対する私の応答を転載して、追記しておきます。個人名など、最小限の修正はしています。 (以下)「遊び」の意義を強調する私の考えに対して、「それはある程度の経済的保証がさ…
野球、相撲、地図 愚息トーゴ氏はもうすぐ3歳になる。手先も器用になり、走ったり跳んだりも活発。語彙や知識も増えていて、言葉も達者になってきた。そうすると、遊びの世界もぐんぐん広がってくる。最近のブームは、野球と相撲と地図である。新聞紙で制作…
さきほどからスケジュール帳とにらめっこしているのだが、どう考えても「夏休みの宿題」が終えられる気がしないのだが。。 まだ8月1日であるのに、この展望。 どうしてだ、自分。どうしたらいい、俺。どうしたらいいの、ボク。 今からやる。毎日やる。 仕事…
ご心配をおかけしたみなさま、恐縮でした。先週後半から仕事に復帰し、今日は大学院の授業に出たのですが、学生の皆さんやら先生方やらに、いろいろ声をかけていただいたりして、人情のあたたかみに触れたことでありました。感謝です。この暑いのに酒を飲む…
扁桃腺炎で倒れている。簡単には終わらないようすである。 写真は先週末、近所の神社に、茅の輪くぐりに行ったときのもの。「無病息災」。まさか、こんな文脈で掲げることになろうとは。
(「「当事者」って誰?「現場」ってどこ?1」よりつづく) 観察者/報告者の資格 観察者/報告者と、当事者、現場の問題を、もう少し具体的に考えてみたい。先の記事で私は、真の「現場」、真の「当事者」という考えは放棄した方がよい、観察者/報告者が…
成田龍一さんの『〈歴史〉はいかに語られるか』 先日、大学院の授業で学生たちと議論していて、ちょっと思いついたことがあるので、メモしておきたい。「当事者」というのはいったい誰のことで、「現場」とはいったいどこのことなのだろう、というようなこと…
錯乱から目が覚めて 昨晩から憂悶にとりつかれて精神的にまいっており、思い乱れて深夜に呪文のごとき抗議文を唱えて首相官邸と内閣官房の意見箱に送信するという取り乱した行為におよんでしまったわけだが、原因ははっきりしている。理屈が通らない相手に、…
ここへ来てこの問題は 大学の学生だけの問題ではなく、私たちの社会一般の雰囲気の問題かもしれないと気づく。私の友人で、大手食品流通会社に勤めている人間がいる。彼が店長をやっていた時代に話してくれたエピソードを、私はよく覚えている。最近は、顧客…
この事件が報道されて 以来、ずっと気になっている。嫌な気分で、そして同時に正直に言って、怖いとも思った。その後いろいろネット上の言葉を見ていて、さらに怖いという気持ちは増した。けれど、これが2014年の日本の「教室」をめぐる状況なのだと思った。…
作ってみました。 実際の指導はイメージと異なります。
今年度は、例年にも増して、たくさんの別れがある年だった。 予定された別れもあれば、去って行く人の決断に基づいた別れもあれば、私自身の判断が別れをもたらしたものもあった。 私は、別れの挨拶が、上手ではない。別れをおそらくやり過ごしたいから、ま…
最近、所属先の大学が、 ある電子ジャーナルのパッケージの購読を止めた。「電子ジャーナルのパッケージ」というのは、販売会社がまとまった数の雑誌を一括して販売している商品のことである。べらぼうに、高い。部局で割って負担していたので全額ではないが…
本年、妻の父が他界いたしましたので、年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます。本年中のご厚情に感謝いたしますとともに、明年も変わらぬご交誼のほど、お願い申し上げます。 12月4日 日比嘉高
たったいま、ニュースで「成立」のようすを見た。ある組織に属しているとして、その組織のリーダー達が、「聞く耳を持たぬ」人たちだと判明したら、メンバーはどのような反応を示すだろうか。まずは直接意見を言ってみるだろう。しかし、どのように何度言っ…
このたび、わたくしの携帯電話が急逝しました。突然の「起動せず」症状、そして、アドレス帳全消滅という仕儀。バックアップ云々などの細かい話は、後日また別記するやもしれませんが、ともかく涙です。ご自身のアドレス帳に、日比の携帯電話番号、もしくは…
今朝起きたら、玄関先で朝顔が咲いていた。ここにはこの夏、朝顔の鉢が置いてあったのだが、こぼれた種が、壁と地面のパネルの間の隙間から芽吹いた。思わぬ夏の置き土産であった。「夏の宿題」が終わらないまま新学期を迎えている主人にとっては、こういう…
現首相が全世界の前で言い放ったこの言葉を、私たちは覚えておかなければならない。 「Some may have concerns about Fukushima. Let me assure you, the situation is under control. It has never done and will never do any damage to Tokyo.(フクシマ…
敵と味方のあいだで 今朝の『朝日新聞』(2013.4.12)のインタビュー「仮面ライダーの敵」が非常に素晴らしいので、読んでいない皆さんにぜひお勧めしておく。私は子どもの看病明けの朦朧とした頭で強い関心も無く読み始めたのだが、一気に目が覚めた(笑)…
笠間書院のメールマガジンに教えてもらったのですが、文科省による博士論文の公開規定が、印刷物による公開ではなく、ネットでの電子ファイルによる公開に変わるそうです。便利になりますね。Googleなどで全文検索ができるようになるのでしょうか。 歓迎です…
学期末のレポートの添削をしていて、 あることに気がついた。私の今回の期末課題は、「A群に挙げた文学作品のなかから一つを選び、B群のキーワード(批評用語)から一つを参照しながら論じよ」というようなものであった。そして、先行研究を一つ以上参照す…
■業務的更新ばかりになっていたので、ちょっと無駄話でもすることにしよう。秋学期も残すところあと補講が1つだけである。これから大学のお仕事としては入試関係と論文審査関係、ちょっと会議と、学生たちとのゼミ。その他は自分の研究+頼まれ仕事である。…