日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

外地書店を追いかける(7) 台湾書籍雑誌商組合のこと

『文献継承』第29号、2016年10月、pp.4-6

今回の内容はこんな感じです(冒頭より)

 内地と外地を結んだネットワークを考える際に、一つの重要なアクターとなるのが、外地の小売書店の業界団体である書籍雑誌商組合である。書店組合は、当該地の小売書店の利益代表としてその主張(たとえば外地での売価の設定)を内地の出版社、取次、全国業界団体に伝えると同時に、内地からの要請・統制を小売書店へと伝え統御していく双方向の役割を担った。
 「外地書店を追いかける(5)(6)」では、台湾日日新報社と新高堂書店・台湾書籍商組合との軋轢について追跡した。その過程ですでに台湾書籍商組合のことについては触れているのだが、今回はあらためて、台湾の小売書籍商たちの組合について見ておくこととしたい。

http://kanazawa-bumpo-kaku.jimdo.com/%E6%96%87%E7%8C%AE%E7%B6%99%E6%89%BF-20%E5%8F%B7%E8%A8%98%E5%BF%B5/