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日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

ガバナンス改革か、恐怖政治か

紹介

なんとも恐ろしき話を聞いてきたので、同じ関心を持つ皆さんと共有しておきます。国立大学の「ガバナンス改革」がらみの話題です。

関連の法令が改定されて国立大学の学長の権限が強化されることが決まったことは多くの方がご存じでしょうが、それが学内向けの「統治」として展開されるときの焦点の一つになるのが、部局長の選任にかかわる局面だそうです。なるほどそうでしょうね。部局長は各部局教授会のナビゲータ兼最終責任者ですから。

そして、先頃公表された「国立大学法人等の平成25年度評価結果について」(平成26年11月5日国立大学法人評価委員会)では、「項目別評定」の「業務運営」において、唯一1件(1%)が「特筆すべき進捗状況にある」と大きく評価されています。
 それがどこのどんな取り組みかと言えば、長崎大学の新学部構想において行われた学長による学部長指名と、付随する全学の「人的資源」の再配分だそうです。
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/detail/__icsFiles/afieldfile/2014/10/31/1353232_1.pdf

探してみると、長崎大学による文部科学省向けのヒアリング資料も出てきます。題して「学長主導ガバナンスによる国立大学機能強化」(平成25年10月29日、中央教育審議会大学分科会組織運営部会)。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/035/siryo/__icsFiles/afieldfile/2013/11/05/1340990_1.pdf

えぐいです。びびります。要点を抜き書きします(リンク先6頁参照)。

  • 「学長は,特に必要があると認めるときは,部局長を指名することができる。」
  • 「全ての新任・再任部局長に,学長が提示する諸課題についての方針を、役員懇談会での意見交換を経て、教育研究評議会で所信表明させる。」
  • 「部局の運営に関する重要事項の審議機関として学長(理事)が出席する部局運営会議を設置。」

ものすごいですね。指名に所信表明に部局運営会議……。ほとんど恐怖政治です。こんなのが各大学に広がっては、ほんとうにまずい。。