日比嘉高研究室

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大学の自治を否定する学校教育法改正に反対する緊急アピール

「大学の自治を否定する学校教育法改正に反対する緊急アピール」というのが出され、署名活動が行われております。骨子は、

政府・文部科学省は、教授会が審議する事項を学位授与や教育課程の編成等に限定し、教育研究と不可分な人事・予算等を審議させないことで、学長の権限を抜本的に強化するという学校教育法改正法案を今通常国会で成立させるとしています。教職員による学長選挙を否定し、学部長さえも学長の指名にすることを射程に置いています。

 大学は、その歴史を通じて、国家や権力を持った勢力による統制や干渉から学問の自由を守るために大学の自治を確立してきました。大学の自治は、自由で民主的な市民を育成するという大学の使命を果たすために不可欠です。〔…〕人事と予算に関する教授会の審議権はその最も重要な制度的保障であり、これを否定する学校教育法の改正は、大学の歴史と大学の普遍的使命に照らして到底認められない暴挙です。

http://hp47.webnode.jp/

というところでしょう。

国公立大は、公的なお金をもらっているのだから、国の方針に従うのは当たり前、と思っている方が、なかにはいらっしゃるかもしれませんが、それは違います。

大学が、学問が、奉仕するのは「公」に対してであって、それはイコール国家ではないし、ましてや一時的な政権ではありません。

自由にものを考え、自由に発言できるのは、私たちの社会の基礎です。大学は人々がその自由を享受し、鍛え上げるためのの重要な社会的装置だと私は考えます。

私はこのアピールに賛同します。