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日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

破船事件と実話・ゴシップの時代

論文 業績個別表示

『文学』第9巻第5号、2008年9月、pp.75-87

[要旨]

 久米正雄、松岡譲、漱石の長女筆子の間で起こった恋愛事件を破船事件という。この名前の元となった久米正雄の失恋小説「破船」、およびそれを松岡側の視点から描いた「憂鬱な愛人」を検討の対象としつつ、大正期における「芸術」と「通俗」の関係性、および大正文壇の「閉域」性の再検討、〈私的な領域〉の商品化の問題を論じた。