日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

亀井秀雄さんの訃報

仰ぎ見る方(かた)だった。著書や論文には、たくさんのことを教えられたと思っている。その質の高さ、視野の広さ、射程、厳しさ、どれも超一級だった。
ほとんど直接の接点はなかったけれど、唯一、私が2002年にUCLAに在外研究に行ったとき、わずか数日?滞在が重なった。そこでタイミング良く、家財道具を譲り受けたことが懐かしい。亀井さんは日本に引き揚げる直前で、私は滞在を始めた直後だった。
そのとき、拙著(『自己表象の文学史』)をお渡ししたが、あとから何かの御論文の参考文献に、それを挙げてくださっていた。うれしかった。ささやかな、自慢である。
ご冥福をお祈り申し上げます。

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