日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

「ポスト真実」の世界をどう生きるか ウソが罷り通る時代に

小森陽一編著、香山リカ・浜矩子・日比嘉高・西谷修著、新日本出版社、2018年4月20日、221頁。 2018年9月に新宿の朝日カルチャーで行った、小森陽一さんとの対談が書籍化されました。この講座は「ポスト真実」をめぐる連続講座で、コーディネータの小森陽一…

外地書店を追いかける(10)戦時下の台湾書籍界

『文献継承』金沢文圃閣、第32GO、2018年3月 新高堂、戦時下の台湾小売業界、日配台湾支店の誕生、買い手から見た戦時下台北の本屋事情などを話題にしています。

新人小説月評(文學界)3月、4月分

書いております。ご関心のある方、ぜひ。 以下の連続ツイートで内容について少し紹介しています。スレッドになっているので、クリックすると連投が読めます。『文學界』の新人小説月評は、「見えることの齟齬、見えてしまうことの救済」と題して、3作を取り…

ダメ作家の作品は擁護されるべきか

KaoRiさんの告白、告発の文章を読んだ。つらかっただろうと思う。note.muこれを読んだあと、アラーキーの写真をこれまでと同じように見ることはできない。アラーキーの写真は好きだった。 文学研究をしている人間として、私は作品の創作過程がはらんでいた倫…

卒園式の謝辞

T組のみんなにも聞いてもらいたいので、できるだけわかりやすくお話しします。今日は雨が降ってしまってちょっと残念ですが、だんだんと暖かくなって春が近づいてくるなかで、こうして卒園式をみんなですることができるのは、とってもうれしいことです。す…

『〈自己表象〉の文学史』第三版、刊行されました

2002年の刊行以来ご好評をいただいている(自分で言うな)『〈自己表象〉の文学史――自分を書く小説の登場』の第三版が刊行されます。 第三版のポイントは、 私小説研究文献目録が最新の状況にアップデートされた ソフトカバーになった 定価が 2900円+税 に…

文化資源となる文学、ならない文学――〝過疎の村〟で何ができるか(研究報告)

横光利一文学会第17回大会、日本近代文学館、2018年3月17日

「文化資源(コンテンツ)としての文学」横光利一文学会 第17回大会特集

17日(土)に以下の研究集会があります。私も登壇します。ご関心のある方は、ぜひ。【告知】横光利一文学会 第17回大会 特集:文化資源(コンテンツ)としての文学2018年 3月 17日(土) 12:30 日本近代文学館ホール日比嘉高「文化資源となる文学、ならない文…

(取材協力)事実に基づかない政治という病:東京新聞

2018年3月2日の東京新聞 特報欄でコメントしています。ポスト真実的状況について。 下記の共著『「ポスト真実」の時代 「信じたいウソ」が「事実」に勝る世界をどう生き抜くか』に基づいた内容になっていますので、ご関心を持たれた方は、ぜひ。東京新聞:事…

東アジアと同時代日本語文学フォーラムの告知サイトを公開

東アジアと同時代日本語文学フォーラムの告知サイトを公開しています。https://eacjlforumweb.wixsite.com/eastasiaforum 今後、同フォーラムについてのさまざまな告知はこちらを中心に行います。

ポスト真実時代と市民社会(インタビュー)

以下の記事に協力しました。 ボランティア・市民活動情報誌『ネットワーク』352号,、2018年2月 <特集> 「情報」と「真実」の市民活動 ◎巻頭インタビュー ポスト真実時代と市民社会 日比嘉高(名古屋大学大学院 文学研究科 准教授) https://www.tvac.or…

受付中★論文投稿者と学会発表者 東アジアと同時代日本語文学フォーラム

現在、東アジアと同時代日本語文学フォーラムでは、論文投稿者と学会発表者の募集をしています。 論文は2月17日が〆切。 発表者は、3月30日が〆切です。 詳しい要領は下記をご参照下さい。 https://eacjlforumweb.wixsite.com/eastasiaforum/blank-1学会は上…

マリヤンの本を追って──帝国の書物ネットワークと空間支配

日比嘉高「マリヤンの本を追って──帝国の書物ネットワークと空間支配」、河野至恩・村井則子編『日本文学の翻訳と流通──近代世界のネットワークへ』勉誠出版、2018年1月12日、pp.243-259 【概要】 第二次世界大戦以前の、内地外地を結んだ書物流通網は、どの…

本年、新人小説月評(文學界)を担当します

今年一年、『文學界』の新人小説月評を担当することになりました。公私ともに、いろんな意味で、いま/今年これをやるのかよ俺は的な思いが去来しますが、せっかく与えられた貴重な場、貴重な誌面です。しっかりと全力で、現代作家の最前線の言葉に向き合お…

「フェイク・ニュースとポスト真実の時代」(名大アゴラ第12回セミナー)

FacebookとTwitterでは紹介していたのだけれど、こちらには記載するのを忘れていました。明後日土曜日12月16日15:30~、@名古屋大学です。2017年の流行語大賞にもノミネートされた(笑)2語をめぐってお話しします。ご関心ある方は、ぜひ。「フェイク・ニ…

学会向け批評記事のウェブ先行公開は、愚挙なのか

学会印象記を先行公開して叱られまして 少し前にこういう記事を書きました。hibi.hatenadiary.jp学会外の人に少し説明すると、日本近代文学会(近現代日本文学研究についての最大の学会です。会員数約1600人)には「会報」という冊子媒体があります。これに…

だれが小学生の作文を改ざんしたのか:検閲、震災、虐殺、発禁本

きのう目に入って、読ませてもらった id:Vergil2010 さんの記事。興味深かったです。 vergil.hateblo.jp 読んでいて「おっと!?」と思うところがあって、そこを起点にするともう少し深掘りできそうだったので、ざっと調べてみました。考えてみた主なポイン…

(印象記)日本近代文学会2017年秋季大会特集「ポスト文学史のアクチュアリティ──正史解体後の展望」long version

以下は、日本近代文学会の2017年秋季大会の特集「ポスト文学史のアクチュアリティ──正史解体後の展望」(愛知淑徳大学星ヶ丘キャンパス、2017年10月14日(土))の印象記です。学会運営委員会から執筆の依頼を受けたのですが、長くなりすぎたので草稿を long…

東アジアと同時代日本語文学フォーラム 2017ソウル大会、終了

少しだけですが、報告と写真がこちらから見られます。www.facebook.com

統制経済と書物流通──帝国の国策書籍配給会社(研究発表)

東アジアと同時代日本文学フォーラム 第5回、東国大学(ソウル)、2017年10月29日

だれが「国民の安全」を守るのか (ポリタス)

ポリタスの衆院選特集に寄稿した記事が、遅ればせながら掲載されました。だれが「国民の安全」を守るのか(日比嘉高)|ポリタス 衆院選2017ーーそれでも選ぶとしたらこの夏、戦時下の出版統制のことを調べたり、NHKの戦争がらみのドキュメンタリを見たりし…

内地/外地をまたぐ書籍流通史をめざして──転移・国策・ネットワーク (研究発表)

以下の研究報告を行います。 日本出版学会2017年度第4回(通算第102回)関西部会日 時: 2017年10月21日(土)14時00分~16時00分 会 場: 奈良女子大学文学系S棟2階S227教室 奈良県奈良市北魚屋西町報告者: 日比嘉高(名古屋大学大学院人文学研究科) 「内…

第5回 東アジアと同時代日本語文学フォーラム 2017 ソウル大会

本年も開催です。第5回。第5回 東アジアと同時代日本語文学フォーラム 2017 ソウル大会 日程:2017年10月27日(金)~29日(日) 会場:高麗大学校(ソウル、27日)、東国大学校(ソウル28-29日) 特集テーマ:「言語圏とディアスポラ文学」 基調講演:フェ…

ETV特集「告白~満蒙開拓団の女たち~」がものすごかったから、本当に見て欲しい

8月の放送を見逃していたので、再放送を見た。 この夏のNHKの戦争関係のドキュメンタリは本当に名作揃いだった。「インパール作戦」のも「樺太引揚げ」のやつもすごかったが、私はこの「告白~満蒙開拓団の女たち~」が最高の作品だと思う。見てない人は、ぜ…

お知らせ(研究報告)内地/外地をまたぐ書籍流通史をめざして――転移・国策・ネットワーク

以下の通り、日本出版学会関西部会での報告を予定しています。 日本出版学会2017年度第4回(通算第102回)関西部会のご案内 「内地/外地をまたぐ書籍流通史をめざして――転移・国策・ネットワーク」日 時: 2017年10月21日(土)14時00分~16時00分 報告者:…

対談 post truth(ポストートゥルース)をめぐって(朝日カルチャーセンター)

小森陽一さんと、朝日カルチャーセンターで以下の対談(講座)を行いました。 対談 post truth(ポストートゥルース)をめぐって 分断社会を嘘が行くー「反知性主義」時代をどう生きるか 2017年 9/23土曜 18:00-20:00 政治で、ネットで、嘘がまかり通るPost-…

[コメント]「どこまでが軍事 悩む大学」(朝日新聞)

コメントしました。『朝日新聞』ですが、9月3日東京本社版初版(3面)においてのみ、私のコメントがあります。 以下のウェブ版にもコメントは載っていません。私の話はともかく、興味深い記事です。どうぞご一読を。 www.asahi.com

[書評]『反「大学改革」論 若手からの問題提起』

書評を書きました。下のURLで全文閲覧可能です。藤本夕衣・古川雄嗣・渡邉浩一編『反「大学改革」論』ナカニシヤ出版 『週刊読書人』2017年8月25日、3204号、4面掲載 古川氏によるPDCA批判は必読 改革批判より現場報告が多いが、類書と比較してそこが魅力 教…

[コメント]ドイツ、偽ニュース規制 10月に導入(東京新聞)

『東京新聞』朝刊2017年8月22日、特報「ドイツ、偽ニュース規制 10月に導入」(24-25面)でコメントをしています。電子版での記事名は「フェイクニュース規制と民主主義」です。(リンク先で全文は読めません)。『中日新聞』での掲載は、8月23日のはず。www…

『週刊読書人』書評掲載 『「ポスト真実」の時代』

『週刊読書人』に書評が掲載されました。2017年8月4日(第3201号)。 感謝です。dokushojin.com